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短編>あの丘を目指して

ジャンル>二次創作

「ポケモン不思議のダンジョン 闇の探検隊」

 

内容・傾向>短編、ほのぼの、シリアス?

 

注意>若干のネタバレ含みますので、閲覧は自己責任でお願いします。

 

了承された方のみ、続きをお読みください☆


 

「今日はここまでにして、ここで一晩休もうか」

 

頭の葉っぱを揺らしながら、パートナーであるチコリータがそう言った。

それに対して、ビッパが賛同の声をあげる。

 

ギルドをあげての初の遠征。

目的地は遠く、大陸の東にあるという霧の湖だ。

まずは幾つもの山を越えた先にある、高原のベースキャンプを目指さなければならない。

今回のチームはパートナーに加え、ビッパも同行する特別編成だ。

日が暮れてきた事もあり、合流地点まであと一息という所で、私たちは早めに休むことになった。

 

夕食を済ませ、焚き火を前に私はまどろむ。

満腹感と温もりが眠りを誘い、頭が大きく船を漕ぐ度に、

私は段々と深い眠りの世界へと引き込まれていった――。

 

焚き火がパチパチと爆ぜていた。

その傍には火の番をしているらしい、一匹のポケモンのシルエット。

夢の中だからなのか、その姿は影のように黒一色だった。

スマートな身体に、頭には細身の葉っぱらしい飾りがついている。

そういえば、そろそろ見張りを交代しないといけない時間な気がする。

一度眠ってしまったら、私は中々起きられない性質なのだから。

でもまた瞼が重くなってきてしまった。

抗うものの睡魔に勝てず、私は再び、まどろみの世界に落ちた――。

 

「……ねえ。ねえ、朝だよ!起きて!!」

 

パートナーに強引に揺り起こされて、私はぼんやりと目を覚ました。

寝ぼけ眼に段々と景色が入り込んでくる。

 

朝日を逆光に、頭に葉っぱを抱くパートナーの影。

その姿に、私は何かを思い出しかけた。

――それはきっと、遠い彼方に失われた、自分の記憶の欠片。

その切っ掛けを掴みかけたような気がした。

 

けれど、そう感じたのはほんの一瞬で、

再び記憶の欠片はするりと逃げると、記憶の霧の中に隠れてしまった。

 

「ほらっ朝ごはん食べるよ」

 

パートナーに急かされるようにして、今日もまた新しい一日がはじまる。

 

* * *

パートナーをチコリータにすると、頭の葉っぱがジュプトルと被るよねというだけの話。

 

タイトルは映画「ピカピカ星空キャンプ」OPより。

[ 2019/04/15 00:00 ] 物書き書庫 | TB(-) | CM(-)
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